食の安全通信簿 28
28回目です。
相変わらず、TVや新聞が、にぎやかな様子で・・・・・・。 いささか、食傷気味です・・・・・・。
今度は ISO の審査機関の体制にまで、火の粉が拡がりそうな勢い・・・・。(ヤレヤレ・・。)
で、前回の続きにからめて、「本質は何ですか?」を、ちょっと書いてみます。
ここから先は私見ですので、もしご意見があればコメントを寄せて頂ければと思います・・・。
「食品関係の工場」(広義な意味での「会社」も含めます。)を健全に運営していく為に
現在、必要とされている「キーワード」は次の3つだと、私は考えています。
それは、 ①「情報の公開」 ②「トレーサビリティ」 ③「第三者の視点」 の3つです。
「危機管理」の方法と言い換えても、いいかも知れません。
と言うか、実は「食の安全通信簿」のシステム構築の底流にあるのが、この考え方です。
この3つが円滑に機能していれば、「問題」が大きくなる事は無いと考えています。
追記しておきます・・・・。
おかしな言い方ですが、「問題」は常に起こる可能性があります。
(実際に現場で仕事をされておられる方であれば、この感覚は理解して頂けますよね。)
一番最初、「問題」は「小さな異変」の形で姿を現わします・・・。(ん、ちょっとおかしいな・・?)
この時点で、誰かが気付いて是正をすれば「問題」にはなりません。
でも、それを見過ごしてしまうと「小さな異変」が時間とともに「普通の状態」に変わってきます。
それにまた「小さな異変」が重なって、よりおかしな「普通の状態」に育って来ます・・・。
その上にまた「小さな異変」が重なって・・・・・・・・・・・。 あとは、お分かりですよね。
具体的な事例を書いていくと長くなるので、省略しますが、「一番最初の状態」と、
今日現在の「普通の状態」の間には、働いている人の「感覚」「意識」まで含めると、大きな
差異や乖離が生じている場合が多いものです。
これは「内部監査」の手法では、まず発見出来ません。
なぜなら・・・・、もう、お分かりですよね。 そう、「第三者の視点」が無いからです。
で、「問題」が発見されたからといって、それで終わりではありませんよね。
今度はそれを「改善」や「修正」をして、「解決」しなければいけません。
その時の出番が、「変化」や「経緯」を時系列で捉える事の出来る「トレーサビリティ」であり、
「社内」「社外」に対する、「連絡」「報告」「告知」を含めた「情報公開」になる訳です。
おかしな言い方ですが、この3つが円滑に機能すると、「危機」を乗り切れるばかりでなく、
逆に、市場や、生活者からの「信頼」や「支持」を得る結果になります。
最近の例では、某家電メーカーの「石油ファンヒーターの回収のお願い」というのが、ありました。
これでもかと思えるくらいに、告知が繰り返され、TV・ラジオ・新聞で連呼されました。
私の友人の一人は「ここまでやったら、事故が起きても世論はメーカーを支持するネ。」の一言。
危機管理の原点は、この対応だと思います。
こんな例を書くと、「あそこはお金があるから・・・、ウチは無理。」 いるんですよね、こういう人が。
では、この事例はどうでしょう・・・。
ある都市の「調剤薬局」で、「薬」と間違えて「劇薬」をお客様に手渡してしまった事件・・・。
「調剤薬局」の主人が即座にTVの各局に電話。 TV・ラジオは「臨時ニュース」や「テロップ」を
流し、パトカーで町中に呼びかけて回る騒ぎになりました。
結果、どうなったかと言うと、「劇薬」は無事に回収されましたし、「調剤薬局」の主人の元に
どこからも請求書は来ませんでした・・・・。
「原理・原則に則った行為」に対しては、称賛はあっても、非難はありません。
それとも・・・、某洋菓子メーカーや某ガス湯沸かし器メーカーと同じ対応を・・・・・・・・???
続きは、次回です・・・。
文責 沖村 政昌


コメント
ちょっと違った視点から意見を述べさせていただきます。
食品工場というのは外部の人間の見学はどうなっているのでしょう。あるいは同業者の見学は。
といいますのも私はある機械メーカーにおりましたころ
お客様に自社の機械はもちろんショールームや工場でもお見せましたが、さらに使っているユーザーも見学したいということでずいぶん案内させていただきました。
見学する側は社長さんばかりでなく、現場の従業員の方も
含まれております。するといろいろ似たような現場で工夫している点を学んでくるのですね。
逆に見学した側が見たばかりの工場の改善点を意見交換会の中で指摘することもあり、受け入れる側もヒントとなるし緊張感があるといっていました。
何かご参考になれば幸いです。
投稿: 風洞 | 2007年2月 2日 (金) 15時44分
ご訪問ありがとうございます。
確かに第三者の視点が入るだけでも今回の問題は事前に解決していたでしょうね。
投稿: 自動販売機比較 | 2007年2月 3日 (土) 10時44分
食の安全通信簿初めて拝見させていただきましたが、本質をついた鋭い視点で、「情報の公開」「トレーサビリティ」「第三者の視点」の3つのキーワードからの考察、共感しました。
投稿: とれぱら | 2007年2月 3日 (土) 11時20分
トラックバックありがとうございます。
こちらにもメインブログのほうをトラックバックさせていただきました。
今後ともよろしくお願いします。
投稿: NAOSHA-DO | 2007年2月 7日 (水) 17時41分
ご訪問ありがとうございます。
キーワードは同感です。が、その前の心構えというか当事者意識みたいなもの。これが欠けているところから直していかないと、いくら仕掛けを作っても、いずれ崩壊するように思っています。
こういった個々の精神論的な話になると、一種の宗教的要素があるからと、大企業ほど避けるようですが、考えてみれば、僕らは小学校の頃に道徳教育ってのを受けていたんですよね。
ま、教育論に入ると話は堂々巡りになります。(笑)
結果はさまざまな要因が複雑に重なり合って起こるものですから、できることから潰すしかない、っていうのが結論かな。
投稿: itohmc | 2007年2月 9日 (金) 23時08分
コメントありがとうございました。TBを入れさせていただきました。
マネージメントのすべての共通項である「可視化」を提供する試み(しかも良心的な価格で)である「食の安全通信簿」、すばらしいと思います。ご活躍期待しております。
投稿: Capote | 2007年2月10日 (土) 08時52分
コメントありがとうございました。
私は食品業界の事情について知識がありませんが、
第三者の目が入っていないということに驚きました。
自分の間違いを認め適切な対応を取ればよいだけなのに
それが出来ないということは実に幼稚で悲しいことです。
自分がそうしないように気をつけたいと思います。
勉強になりました。
投稿: 不二家のケーキが食べたい | 2007年2月13日 (火) 00時16分
ニッポン人の、安全に関する心構えというのは、このくらいなものなのだということです。メイカーも、消費者も。
とくに、消費者は、こんなに大問題になっても不二家に予約しに行くって言うじゃないですか!! だからメイカーだってそれでいいんだと思うわけです。ガス湯沸かし器だって、パロマ製品が売れなくなったかというとそんなのは微々たるもののようで、結局は何だっていいんです。松下のストーブだっていいんです。三菱のバスだって、実際にはユーザーには選択できないので、乗るんです。運行会社が使い続けるから。
ほんと、冗談でも「不二家のケーキが食べたい」とか言える神経が、ニッポン人の根源なのでしょう。
投稿: PhotoPierre | 2007年2月14日 (水) 16時37分
はじめまして、コメントありがとうございました。ビデオを拝見指せて頂きましたが、非常に気になる点がありました。1.パートのおばさんが手袋に赤いリストバンド(太い赤い輪ゴム?)をしている点です。切れて異物の原因になる恐れがありませんか?2.それから調査員の白衣も気になります。お金を取る検査商売で、あの白衣は良くないと思います。袖口が開いていますし、足の方は抜けたすね毛や陰毛がフリーで落ちる状態です。よけいなお世話かもしれませんが。
投稿: aotateha | 2007年2月18日 (日) 18時48分
コメントありがとうございます。
当たり前の事ですが、問題を問題として受け止め、真面目に対応しようとする会社もあるんですよね。
ただ、初心を忘れずに続けられるかどうかだと思います。
食品会社側も外部の監査側も馴れ合いにならなければ良くなっていくとは思うのですが。
投稿: mochi | 2007年2月18日 (日) 22時22分
原料問屋の2トントラックで牛乳や生クリームなどを配送している私からみれば。いまの食の安全云々論議はナンセンスな話にしか聞こえません。
だって根本的なところの物流がスパッと抜けちゃってますからね
物流の段階から全部見直さないと全くナンセンスで空虚な論議ですよこれは。
だって夏場の配送なんかでまともな温度でお届けできるのは最初の一軒目くらいですよ。
でも厳密にいえばこれも積み込みの段階で温もってしまってますけどねwww。
それでも2軒目以降よりましでしょうかね。
そして零細ケーキ屋さんにドックシェルターなんて有るわけがないですし。
納品のとき真夏なんて気温は40度、もっと熱いアスファルトの歩道の上で荷物を台車につんで延々と商店街の中を押して行くんですから
店に着いたころにはホットクリームの出来上がりです
そのうえ店に置いても店の人が忙しければすぐに冷蔵庫にしまってもらえる訳ないし
また車は路上駐車でエンジンは止めなければなりませんので納品の間冷凍機は停まっていますからコンテナの温度も上がっちゃってます。
ですからほとんど生クリームが一定の温度で冷やして配送なんて出来るわけありません。駐停車の繰り返しで30~40店くらいを回りますから熱くなったり冷やされたりで傷むはずなんだけどあんまし食中毒が大量に発生したという経験は今のところないんですよねえww
いったい何が添加されてるのかしらん?
製造メーカーの人間もそういうのを当然ご存知のはずなんですよ。タンクローリーでドーンと工場に直送する以外はずっと一定に冷やされたのは納品されない。
リッターパックなんて納品時に冷えていたとしても、それは来る途中の時間で
うまいぐあいに冷やされた物にすぎない。
そういうのを知っているはずのメーカーがテレビの取材でうちはちゃんとやってますというのはただのポーズにしか見えない。
だいいいち鼠ホイホイなんてどこでも置いてますよ。
粉といっしょにパレットに潜んでなんぼでもはいって来よりますからwww
鼠が大量に捕獲されたことを驚く方がおかしい!ちゃんと駆除活動をしてると
見るべきです。一流ホテルだってうじゃうじゃいるんですからwww
朝出勤すると鼠ホイホイでもがいて脱出した鼠の毛がトリモチがくっついてそこいら
じゅうにベッチョリ付きまくっているなんてざらです。
だから某ホテルオー○ラなんてのは鼠ホイホイは使用禁止で別の秘伝の捕獲
方法をつかってるそうです。
話は物流に戻りますがチェーン店の外食レストランでも東京、大阪
などの店は担当の配送業者も大型センターを持ってますのでそれなりの
クオリティーは確保できていますが地方になるとそんな設備はほとんどありません。
近くに食料品の問屋があれば見に行くとよろしいでしょう
大きなひさしがあれば良いほうで、設備の悪いところになると炎天下の駐車場で冷凍品
や冷蔵品を積んでたりしますよwww(俺のいたところwww。朝8時から出庫し始めて配達に出発できるのは11時や12時。でもって会社に戻ってこれるのが夜の10時(ノД`))。
ですから出発時点で商品はヘナヘナのドロドロが普通なんですよねwww。
えっ?バイトしてたけどちゃんと凍って届いてたよって。それはねもひとつ手前の
配送先から君のいたお店に着くまでに20~30分くらい走ってたんで商品が
再度しゃきっと凍ったんですよwww。
投稿: 元運転手 | 2007年2月19日 (月) 23時38分
ご訪問ありがとうございます。
「情報の公開」「トレーサビリティ」「第三者の視点」という3つのキーワードが食品関係の工場に必要という大変解りやすい内容だと思います。
逆にこれを読ませて頂くと、食品関係の会社ってここまで遅れているのかと驚いてしまいます。
ユーザーがメーカーの会社からしてみると、これらの事は当然行なっていなければならないことです。
「第三者の視点」から評価された会社でなければ信頼してもらえませんし、「トレーサビリティ」が充実していなければクレームを繰り返しますし、「情報の公開」しない会社の製品を買ってくれるわけもないのです。
あまり大きくない会社だと納入品の検査などトレーサビリティの充実は難しいんですかねえ。
投稿: ステイルメイト | 2007年2月19日 (月) 23時58分
ひとつ思い出したので書いておきますね。
最近流行の業務用スーパーなどで冷凍食品を
見分ける方法です。
パッケージの袋の中で商品に霜の付いているのは怪しいので避けましょう。何度も凍結、溶解を繰り返した可能性がありますから。
一度溶け出した水分が凍っているんですよ。
次に冷凍の2キロパックの鶏肉はなるべくなら買わないことです。なぜかというと鶏肉は基本的に冷蔵での賞味期限表示しかしてはいけないことになっているんですが業務用はほとんどが冷凍物流なんです。しかしまれに冷蔵していたのが賞味期限が切れそうになったので慌てて冷凍にしたちうものがあるんですよ。最初から冷凍で保管物流されたのと賞味期限が切れそうになったので慌てて冷凍にしたものと、隙間のないパックなので霜が付きませんので判定できませんからね。
つぎにレンジでチンする冷凍や冷蔵のバーガーやホットドッグです。たとえば賞味期限が残り2ヶ月くらいあったとしましょう、でも安心できませんね。
また例えですが賞味期限が残り一日や二日のソーセージ
やハンバーガーパテを原料としてメーカーに納品しました。
メーカーはこれをバンズに挟んで加工しました
さてできた商品の賞味期限は?
冷凍ですから半年か一年くらいでしょうかwww
もし冷蔵品だったら1週間くらいかな・・・・・
食肉メーカー製造のバーガーやホットドッグだったら自社のさらっぴんを原料にするんですけど。
加工メーカーはねえ・・・・・・
オマケで次に乾果類、これは笑えるゾォwwww
2週間後の日付けと1年後の日付けの入ったカリフォルニアレーズンが入荷した。
怪しいので輸入商社に問い合わせた。
2週間後の日付けというのはアメリカでの賞味期限
1年後の日付けというのは日本での賞味期限
だそうなwww
なぜそうなるかというと。発注をアメリカにしても
船便やら税関やなんやかんやで届くのが数ヵ月後
しかもアメさんも先入れ先だしなので日本に到着しても
運が悪けりゃ日付切れ。しかたがないので
日本で税関を通った日が製造日扱いだとさ
法的にも無問題だそうで。(まあそうしないと輸入
出来んわなあ・・・・)
じゃあ、お肉もそうなの?と聞いたら
それはそれ、これはこれのムニャムニャムニャ・・・・
どうやら輸入品は突っ込みどころ満載のようで
ちなみにショートケーキの苺!
日本の露地物が出る季節までは全部USでっせ!
コレは航空便やけど、向こうで雨が降ったりしたら
飛行機が飛んで来る間に中でカビが生えよるっ!
コレをケーキ屋のおっさんが一生懸命洗ってきれいにしてパストリーゼをぶっ掛けて皆さんにお届けする
わけやwww。(酷い腐りは外科医のごとくきれいに
切り取ってくれていますのでご安心をwww
ショートケーキで苺が切られて片面しかのっかってないのがあるでしょう、実はこれなんよ)
投稿: 元運転手 | 2007年2月20日 (火) 00時28分
中国だから危険、国産だか安全と思ってませんか?私は長野市の食品会社に勤務してました!高野豆腐と油揚げと味付けいなり(うどん用も含む)を造ってました!返品された高野豆腐は再包装して出荷してました!また、味付け加工品の油揚げの一部は中国から輸入油揚げです!国産でもこの会社の工場は不衛生で蛆が湧き虫は飛んでいる為ライン上に殺虫剤を散布しています。勿論殺虫剤散布後に洗浄はしません!農薬で危険は国内で有ります!事故の時保証と言う事から、一流企業の商品を購入する事をお勧めします!小企業は事故の時点で倒産してしまいますから!
みすずコーポレーション!
投稿: みすずコーポ | 2008年3月10日 (月) 04時29分
ISOを取得したから安全な食品会社と思ってませんか!トレーサビリティーなんて、信頼性の無い物です!工場でライン事故が有っても記入する時効を改ざんすれば事故はなかった事になる!記録なんて簡単に改ざん出来る!会社ぐるみで改ざんしていれば分からない!私が勤務していた食品会社では日常行われてましたよ!
みすずコーポレーション
投稿: みすずコーポ | 2008年3月18日 (火) 10時55分