« 2006年12月 | トップページ | 2007年2月 »

食の安全通信簿 27

27回目です。

今、なぜ「食の安全通信簿」なの、っていうご質問を頂きましたので、ちょっとお答えを・・・。

これは、「時系列」で並べると簡単に理解が出来るんですが・・・・、
答えは、「マスコミ」と「ネット社会」の功罪だと、私は考えています。

ネット社会以前では、食品の製造・販売は「地域限定」の仕事であり、「自社で目の届く範囲」の
守備体制があれば、充分に機能しました。 主要なお客様は、近隣の生活者であり、ある意味、
品質管理・品質保証という概念を「二の次」にしても、大丈夫だった時代がありました。
「近所で採れたもの」を加工し、「製品」として並べて販売すれば、手間賃と少しばかりの利益が
見込める・・・・、そんな時代が長く続いていました。
「その日の消費量に見合った製造」が原則ですし、基本的に「地産・地消」ですから「防腐剤」も
「保存料」も必要のなかった時代です。

次に、物流が発達して「広い地域と長い時間をカバーして商売をする」時代に変わって来ました。
スーパーのチェーンが発達し、コンビニが出現し、24時間の販売体制が出来ました。
このあたりから、品質管理・品質保証という概念が前面に出て来ます。
(良し悪しの論議は別にして「農薬」や「食品添加物」の出番になりますが、これは別の機会に。)

東京にある会社が、「マスコミ」に「新製品のCM」を流すと、日本全国で同時に購入が可能な
時代になった訳です。 生活は便利になりましたし、みんなも喜びました。

しかし、同時にいくつかの「ひずみ」も出て来ました。 
お昼のTVの「情報番組」で、「ココアが健康にいい。」と流せば、全国の売り場の棚から、ココアが
消えてしまいます・・・。
「納豆のダイエット効果」なんていうのが流れれば・・・、結果はご存知の通りです。

「情報」に対するレスポンス(反応速度)が、異状に早い時代になった訳です。
これに「ネット」の「情報発信」と「情報収集」が加わって来ているのが現状だと思われます。

そして、この現状は「食品を製造・加工・販売をしている業者」にとっては、
「大きなチャンス」と「大きなリスク」をもたらしました。

まず「リスク」の面から・・・、
「食品事故」が発生した場合、「苦情」や「クレーム」の「量」も「質」も、これまでとは比較出来ない
くらいに、大きなマイナスのダメージになります。 
「初期の対応」を誤ると、致命的な結果を招いてしまうのは、ご存知の通りです・・・・。
いわゆる「悪事、千里を走る。」の状況になってしまえば、まず取り返しはつきません。

次に「チャンス」の側面です・・・。
「マスコミ」や「ネット」の効率の良さを熟知して、「販売の戦略」に活用する事によって、
業績を伸ばす中小企業も少なくありません。
「マスコミやネットで話題を呼び、スーパー等の実店舗からの引き合いに繋げていく。」という、
これまでには無かった(少なくともコスト的には、引き合わなかった)方法で、アプローチが可能に
なりました。 (私見ですが、某豆腐屋さんは、この好例だと思っています。)

で、いずれの側面を考えるにしても、「危機管理」や「企業体質の強化」を計る上で、
「食品の安全・安心」を担保する「仕組み」が必要になって来る訳です。

近年、「HACCP」や「ISO」の導入が話題になったのは、上記の理由が大きいと、
思っています。 しかし、数年前の「○印乳業」の工場はHACCPの認定工場でしたし、今回の
洋菓子メーカーも 「ISO」 の認証を取得していました。

だから、一般の人々から見れば、「マンションの耐震偽装と同じ構図じゃないか。 身内の人間
同士で、(チェックしました。 OKでした。 大丈夫です。)って、それが何かの役に立つの・・?」
っていう反応が出る訳です。

現場をチェックする為の、「第三者の目」は有効だと思われませんか・・・?

続きは次回です・・・・・・。

| コメント (0) | トラックバック (0)

食の安全通信簿 26

26回目です。

この一週間くらいの新聞・TVの報道を見ていると、ちょっとガッカリですね。
次から次へと・・・・・・。 オイオイ、またかよって感じです。
ネットの書き込みや、ブログを読むとため息しか、出てきません。(ハァー。)

で、「食品業界の信頼回復」の為に、気分を変えて・・・・・、続きです。

結論から言うと、「第三者の目」をもっと有効に活用しませんかって事ですよね。
ちょっと、角度を変えて書いてみますか・・・。

人間で例えると「定期の健康診断」のイメージが一番近いと思います。
あなたは「健康診断」って受けられた事がありますか・・・・?
(「人間ドック」っていう方が、一般的なのかな?)
ま、いずれにせよ経験はありますよね。

じゃ、健康診断を受けた理由はなんですか・・・? 
頭が割れる様に痛かったから・・・?  腹痛がひどくて、立っていられなかったから・・・?
それとも、40度以上の熱が出たからですか・・・・?
違いますよね。
そこまでいったら、立派な「病気」ですから、必要なのは「手術」などの「治療」ですよね。

「食の安全通信簿」は「食品の製造・加工現場の健康診断」だと思って下さい。
「会社」を「あなたの体」だとイメージしてみましょうか・・・。
現在は、熱もありませんし、痛みもありません。 いわゆる「自覚症状」はゼロです。
外見は健康そのもの。 何の問題もありません。 で、「健康診断」を受けてみます。

以前から検査をしてもらっている、「かかりつけの医者」に行くのが一番確実ですよね。
「かかりつけの医者」には、「あなたの体の過去のデータ」が残っていますから・・・。
で、検査結果の数値を過去の数値と比較しながら「診断」をしていく訳です。

「血糖値はかなり正常値に近いところで安定してきましたね。 いい傾向ですね。」とか、
「前回からの食事療法の効果が出て来てますので、もうちょっと続けてみましょう。
 合言葉の、(野菜中心・塩分控えめ)を常に心掛けて、もうしばらく頑張って下さい。」とかね。

それに、時にはこんな嬉しいハプニングもあるかもしれません。
「レントゲンでちょっと気になる影があるんで、一回、精密検査を受けますか?」の一言で、
専門病院を紹介してもらって、詳しく検査してもらったら・・・、
「いやー、早く気付いて良かったですね。 あのままにしておいたら大変な事に・・・。」

「会社」も同じなんですよ。
悪意を持った人物が、工場に入って来て「毒物」でも混入すれば話は別ですが・・・・・、
作業をしている人達も、基本的には「善人」な訳ですから。
ただ、長い時間の流れの中で、「小さな異状」を見過ごして、それが「普通の状態」になって
しまうと、取り返しのつかない事になってしまうのは、今回のマスコミの報道で、見られた通りです。

「健康診断」での「レントゲンで見つかった小さな影」を指摘してくれる「第三者の目」があれば、
もっと早い時期に手が打てたと思われませんか・・・・・・・?

続きは、次回です・・・・。

                 文責   沖村 政昌

| コメント (0) | トラックバック (0)

食の安全通信簿 25

25回目です。

色々なご意見を頂きまして、ありがとうございます。
時期が時期だけに、様々なお考えの方がおられるものだと、痛感しております・・・・。

いくつか、同じ様な内容のお問い合わせやご意見を頂いているものがありますので、ここで、
ちょっと、書き込ませて頂きます。

「食の安全通信簿」のシステムは、いわゆる「農場から、食卓まで」の一連の流れの中で、
(「狭義のフードチェーン」という呼び方が、適切かも知れません。)
それぞれの段階に係わる会社が、「川上の安全情報」を共有して、切磋琢磨をする事で、
最終的に「商品の安全性」を高め、それを生活者にアピールして行こう、という試みです。

ちょっと乱暴な例ですが「伝達ゲーム」を思い出して下さい。
「フードチェーン」の川上から川下までA.B.C.D.Eの5人が並んで立っているとします。
Aは原材料の生産者、BとCは加工業者、Dは販売者、最後のEが、あなた(生活者)です。

Aから順にB・Cと商品が流れ、Dの棚に並び、Eのあなたが、それを購入するイメージです。

で、ちょっと仮に点数を付けてみましょう。 AからDまでが100点だった場合には、あなたの
購入した商品は「100点満点の商品」という事になりますよね。

ではここで質問です。
仮にCが30点だった場合に、あなたの手にした商品は何点になるでしょうか・・・・・・・・・?

今、ニュースで取り上げられて、世間を騒がせているのは、この部分だと考えています・・・。
AからDまでの「情報の開示」が全くなされていない中で、Eのあなたが選択をしている訳です。

で、こんな風に書くと、反論がくるんですよね、ドッとね・・・。(笑)
「賞味期限や消費期限を見て使用しているから・・・。」とか、「うちの会社は、HACCPの認証も
取っているし、ISO22000のマネージメントシステムも採用しているから・・・・・。」とかね。

誤解をしないで下さいね・・・・・・。 
「食の安全通信簿」は、HACCPや、ISO22000を否定している訳ではありません。

これまで認められていたものや、信頼をされていたものでは、対応が出来ないケースが出て
来始めている・・・・、しかも「マンションの耐震偽装」のようなケースとは全く違って、
「直接に、人間の口に入るもの」を製造・加工している会社に対して、生活者のサイドから、
「・・?」、「・・・?」、「・・・・?」と、疑問符が少しづつですが、増えているのではないですかと、
申し上げているんです。

逆の言い方をすれば、「ニーズもチャンスもありますよ。」と、お伝えしているんですが・・・・・。

何年か前から、こんなのがありますよね・・・・・「生産者の顔が見える野菜」
スーパーの野菜のコーナーに行くと、「○○村の××さんの畑で作られた野菜。」って書いて、
写真まで掛けてあって。(大体は、畑をバックに、麦藁帽子をかぶった、日に焼けたオジサンが、
嬉しそうに手を振っている写真)(笑) 見られた事ありますよね・・・。

今でこそ、当たり前の光景になって、どこの売り場でも見られる様になりましたが・・・・・。
あれを、最初に思いついて実行した会社は、すごいと思います。
1枚のPOPと、1枚の写真だけで、「だから、安心して買ってくださいネ。」と、商品自体が
訴えかけて来る仕組みですから・・・。

「食の安全通信簿」のシステムの底流に流れているのも、同じ考え方なんですが・・・・・・。

続きは、次回です・・・・・。

                文責   沖村 政昌

| コメント (0) | トラックバック (0)

食の安全通信簿 24

24回目です。

色々と、システムのお問い合わせを頂きまして、ありがとうございます。
某洋菓子メーカーの事件は、かなりの衝撃のようで、非常に複雑な気持ちなのですが・・・。

本当に真面目に、「食の安全」に取り組んでおられる方も沢山知っていますので、今回の様な
事件が起こった時に「どうせ、どこでも同じような事をやってるんじゃないの・・。」みたいな意見を
見たり聞いたりすると・・・・、心の中で思うんですよ・・・・・。

「食の安全通信簿」のシステムを使って「安全情報のトレーサビリティ」に取り組んでいる会社も
あるのに・・・、目に見えにくい所だから、なかなか理解してもらえないんだろうな・・・・、とね。

で、この際ですから、ノウハウの一部をちょっと公開する事にしました。
これまでに実際に「インスペクション」を受けられた会社のデーターの一部をお見せします。
(すべて実際のデーターです。但し、「情報の保護」規定がありますので、会社名は匿名です。)


ご覧頂くデーターは、奈良県の生駒郡にある「イシメン 株式会社」
(ホームページはこちらです。)
↓↓↓↓
http://www.ishimen.co.jp/home.html
  と、

広島市の西区にあります「アクト中食(ちゅうしょく)株式会社」
(ホームページはこちらです。)
↓↓↓↓
http://www.act-cs.co.jp/
  の2社に、半加工の製品や、原材料を納入されている業者さんの

実際のデーターです。
(注:すべてのデーターをお見せする訳にはいきませんので、何件かをランダムに抽出して、
組み合わせたものです。 ご了解下さい。)

では、いってみますか・・・・・。
まず、「食の安全通信簿」のページに入って下さい。
↓↓↓↓
http://www.sfood.jp/
 

ページの中程に「検査結果統計資料」のアイコンがありますね、そちらをどうぞご覧下さい。

これは「食の安全通信簿」の「評価シート」の点数データーを元にして、「表」や「グラフ」の形に
加工したものです。
このブログの「食の安全通信簿 15」にも書きましたが、このような形に加工されたデーターを
活用して、一部の心ある会社は、「安全情報のトレーサビリティ」を行なっている訳です。
(注:一般の方が見られても理解しやすい様に、簡単な表だけを、抜き出してあります。
 特に、1ページ目と、6ページ目なんかは、まさに「通信簿」に見えませんか・・?)


生活者の皆様へ一言。
繰り返し書きますが、「食品の業界」は「人間が直接に口に入れる物」を扱っています。
「食品の安全・安心」に対して非常に心を配り、真剣に取り組んでいる会社も存在している事を
理解して頂きたくて、一部を公開させて頂きました。


PS:業界の方がご覧になると、「加工する前の、(評価シートの生データー)が見たい。」との声も
上がりそうですが、その場合は、「食の安全通信簿」のページ、右上の「お問い合わせ」から
入って下さい。


リンク先のページを全部ご覧頂くには、パスワード(カタログ・コード)の入力が必要な仕組みになっています。

カタログ・コードは pmXSfFTB です。

あなたのメールアドレスを入力して、上記のカタログ・コードを送信して頂くと、折り返し、
「ユーザー名」と「パスワード」が送信されますので、それで全部のページを見て頂く事が出来ます。


最後に、一般向けの「動画」を再度、上げておきます。
↓↓↓↓
http://www.youtube.com/watch?v=fa9BwUFMOXo



今回はここまでにして、続きは次回です・・・・。


                文責   沖村 政昌

| コメント (18) | トラックバック (7)

食の安全通信簿 23

23回目です。

某洋菓子メーカーのニュースで、日本全国に情報が飛び交っておりますが・・・・・・。
何年か前に食品業界を揺るがせた大きな事件を彷彿とさせる様な出来事で、ネットの世界でも、
大きく取り上げられている様子です。

個人的には、「この事件については、・・・・、云々。」と、コメントをする立場には無いので、
差し控えますが、色々と考えさせられる事件であるのは、間違いのない所だと思われます。
特に「食品業界」に携わっておられる方にとっては、「他人事」では済まされない「大事件」ですよね。
いくつか前の記事でも書きましたが、「食品業界に対する情報開示要求」の「流れ」が、
すぐそこに迫って来ているのでは、と感じています。

一昔前であれば、「あそこの会社が作っている製品だから、大丈夫。」「あそこのお店が扱っている
物だから、信頼出来る。」という(暗黙の了解)みたいなものがあって、それが「信用」という
目に見えない「価値」を生み出していました。
ところが、その「信用」が大きければ大きいほど、何かあった時の「反発」が大きくなります・・。

「消費期限切れの材料で製品を作るなんて・・、消費者の口をゴミ箱だと思っているのか・・!!」
なんていう書き込みまでされる様になると、ちょっと・・・・・・・・・。

で、ここまで来ると、逆に「時代の流れ」を先取りする動きも出て来ますよね。
以下の記事は、今日の「日本経済新聞」からの抜粋なんですが・・・・・・。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
三菱商事、「食の安全」確保へ検査会社と新会社設立

 三菱商事は12日、食品検査や衛生管理事業に参入すると発表した。検査会社のビー・エム・エ
ル(BML)と共同出資で2月上旬に新会社を設立する。不二家のずさんな品質管理など「食の安
全」が問われるなか、高いニーズが見込めると判断した。ローソンや日本ケンタッキー・フライド・チ
キンなどグループ企業の管理徹底にもつなげる。

 新会社は「BMLライフサイエンス・ホールディングス」。資本金は1億円で三菱商事が35%、BM
Lが65%出資する。BML完全子会社で食品衛生事業のBMLフード・サイエンスと健康食品や医
薬品の効果測定業務を受託するアレグロが傘下に入る。社長にはBMLフード・サイエンスの大貫
利喜社長が就く。
[2007年1月13日/日本経済新聞 朝刊]
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「外部(第三者機関)による、食品の製造・加工・販売の現場の情報開示」が「時代の要請」だと
考えての動きだと、思われます。

「食の安全通信簿」が目的とするところも、大きく外れてはいないのかな、と考えています・・・。

では、次回に・・・。

               文責   沖村 政昌

| コメント (3) | トラックバック (3)

食の安全通信簿 22

22回目で、前回の続きからです・・・。

「食の安全通信簿」の「ATPの検査結果による評価」についての話でしたね。
で、あなたが工場の責任者だと仮定して・・・・、多分こんな指示を出すんですよ・・・。(小声で。)
「今日は「インスペクション」の日だから、「手洗い」も「機器の洗浄」も念入りに頼むヨ・・・・。」
なーんてな具合です。(多分・・・。)

で、何が始まるかというと・・、いつもは10秒くらいで終わる「手洗い」に、1分くらいはかかります。
いつもは1分で終わる「機器の洗浄」も3分くらいはかかるかも知れません・・・・・。
で、「ATPアナライザー」の検査・・!! (さっ、どうなるか・・・!!)

実はこの器械、10秒くらいで結果の判定が出ます。
では、上記の様な状況の場合、どんな結果がでるかというと、多分・・・「問題なし」になります。
「インスペクター」は、「現在の状態であれば、問題点は検出されていません。 後は、この状態を
維持し続けて頂く事が課題になります。」 と、コメントを書き込む事になります・・・。

「えっー、それだったら(その場限りのゴマカシ)が出来るんじゃないの・・!! おかしいヨ・・!!」
という声が聞こえてきそうですよね。  それではここで、ちょっと説明を・・・・。

ここまでにも何回か書きましたが、「食の安全通信簿」のシステムの底流にある考え方は、
「アラさがし」でもなければ、「弱いものイジメ」でもありません。
「良い所を見つけて、それを長期間・高いレベルで維持させる」為の、「仕組み」です。
人間誰でも、「叱られる」よりは、「褒められる・認められる」の方が嬉しいですから・・・。

「あなたが、昨日やっていた「手洗いの方法」で間違いないですよ。 今日もそれをやって下さい。
そして、明日も続けて下さい・・・。」を繰り返し、継続していく訳です・・・。
年に数回の「インスペクション」が必要なのは、「定期的に、良い所を褒め続ける」のが重要だから
です。 そして、その結果を「時系列」に並べた時に「ああ、1年前と比較したら、随分とレベルが
上がって来ているな・・。」と、実感を持って頂けると、考えています。

「して見せて、言って聞かせて、させてみて」も「褒めてやらねば・・」、人は動きませんよネ・・・。

続きは、次回です・・・・。

                文責   沖村  政昌

| コメント (1) | トラックバック (0)

食の安全通信簿 21

21回目です。

カウンターが、7000近くまで上がって来たので、外しました。(気になって、仕方がないので・・。)
これって、精神的には良くないですね・・。(これ以上、髪の毛が薄くなる要因は、除かねば・・!)

で、冗談はさておき、ちょっとお問い合わせがありましたので、お答えをしておきます。
いくつかの会社から「食の安全通信簿」の「評価シート」の送付依頼がありまして・・・、その中で
「ATPアナライザー」による評価項目に対する質問が寄せられました。

(注);こんな書き方をすると、業界以外の方には分かって頂けないと思いますので、ちょっと説明。
ATPっていうのは、「アデノシン3リン酸」(Adenosine triphosphate)の略です・・・・。
ここまで読んで、「高校の生物の時間に聞いたことがあるナ・・・。」と思い出された方は、優秀!!
普通の人は、分かりません・・・・、ハイ。(笑)    で、もっと分かりやすく・・・・・・。

例えば、あなたが北極に家を建てて住んでいたとしましょうか・・・。
朝起きて、家の周りを見たら、「北極グマ」や「ペンギン」の足跡が残っていたとしたら・・・・・・・。
その時は、目に見えなくても、「未知の生物の存在」は確認出来ますよね。
簡単に言うと、ATPの検査っていうのは、それを応用したものです。
「ペンギン」の足跡がひとつでもあれば、「おっ、近くにペンギンがいるな。」って分かりますし、
足跡が沢山残っていれば、かなりの数のペンギンがいるのが分かりますよね・・・。

(こんな書き方をすると、専門家の方からクレームのメールが入るんですよね・・・、これが・・。
「難しい事」を「難しく説明する」のが「専門家」だと思ってますから・・・・。 こんなのがあるから、
ブログは難しいんですが・・・・。 今回は、専門家は無視!!)

で、本題なんですが、要は「生物のエネルギー源の痕跡」を調べて「微生物による汚染度」を
逆算していく手法だと思って下さい・・。(専門家の方、もう少しの我慢です・・・。)

これで、「手指の汚染度」とか「洗浄された後の調理機器の汚染度」なんかを評価していく訳
なんですが、これに関して次の質問が寄せられました・・・・・。

曰く・・、「インスペクションに来られた、その日・その時だけの対応でも、ATPの検査数値は
変わってくるはず。 それを、環境衛生基準のファクターとして、評価に組み込むのは、いかが
なものかと思えるのだが、どうなのだろうか・・・・?」と。

要は「その時だけ「丁寧に」、手洗いや、調理機器の洗浄をすればクリアー出来る様な項目が
評価基準に入っているのは、おかしいのでは・・。」とのお問い合わせです。

実は、これは「よくある質問」で「食の安全通信簿」は答えを持っているのですが・・・・・、
あなただったら、どの様に答えますか・・・・・??

答えの続きは、次回です・・・。

                            文責  沖村 政昌

| コメント (0) | トラックバック (0)

食の安全通信簿 20

20回目ですね。

今回は、これまでとは少し違う業界の話も書いておく事にしましょうか・・・・。
「食品の通信販売」の業界はどうでしょうか?

試しに、Google の検索に「通信販売 食品」と打ち込んでみると300万件以上がヒットします。
生活の中に深く入り込んでいて、かなり市民権を得ている業態だと思います。
ちょっと交通の便の悪い所に住んでいる方や、お年寄りの方にとっては、無くてはならない存在
ですよね。(そればかりでは、ないんですが・・・。)
TVやネットで見て、ちょっと電話やメールをすれば、数日後には商品が手元に届くんですから、
非常に良く出来たシステムだと思います。
で、先日この業界の方とお話をする機会がありましたので、その時の話を書こうと思います。


この業界も、色々な面で苦労があるし、目に見えない所でコストがかかっている様です・・・。
例えば、本社が東京にあるとします。 ここを窓口にして、日本全国の食品を扱っている形です。
「どこの会社」の「どんな商品」を扱うかについては、各社それぞれのノウハウの部分があると思わ
れますので、この部分は簡略に。(お客様からの要望や、食品会社からの「自薦」・「他薦」、業界
専門の商社・業者からの売り込み等、色々とあるそうです・・。)


で、商品の選定に当たってのいくつかのハードルがあって、それをクリアした商品が取り扱い品目
に加えられていきます。 この段階について、業界の方から言われたのがまず一つ。
「味や品質以前に、ロット(一度に製造出来る量)の問題がまずありますね。
(近所の主婦の集まりで無添加のお漬物を作っていますが、おたくの会社で扱いませんか・・?)
なんていうのも、たまにあるんですよ・・・。(笑)
それから次が、「製造現場の衛生管理の状態」ですね。 
商品のサンプルが、わが社に送られてきて、試食をしてみると確かにおいしい。
(これは、掘り出し物かも!!)と思って、出張のついでに製造工場に立ち寄って、ア然・・!!
疲れが、ドッと出て・・・・。(笑)」なんていうのもあるそうです・・・。

無事にハードルをクリアして、取り扱い品目に加えられたとしても、まだ安心は出来ません。
一番怖いのは、いわゆる「クレーム」時の対策。 これが、二つ目。
「異物が混入していた」とか「重量が足りない」とか「以前の商品と味が違っている」なんていうのが
来ると、結構、大変だそうです・・・。
クレームの種類によっては、製造のロット番号を調べて、買って頂いた方全部に通知を出して・・、
お客様にどうしても納得してもらえず、「販売者責任っていうのがあるだろう!!」なんて言われて
メーカーの責任者の人と一緒にお客様の所へ・・・、なんていう話もされていました。
で、一回だけで終われば単なる「事故」で済むんですが、何回か起きると・・・・。


「そりゃあ当然、取引停止でしょ。当たり前の話。」と、私が水を向けると、
「ところが、同じ工場の別棟で作っている商品もうちで扱っていて、これが良く売れているんですよ。
そちらの方は一度もクレームになった事が無くて、私たちにも訳が分からないんですよ・・・。」
「じゃ、現実的な対応策はどの様にしていらっしゃるんですか・・?」と、私。
「うちの会社の社員が、定期的に訪問して、製造の管理者の人とミーティングをしたり、色々と
やってますけど・・・、私たちも専門家ではないですし、ましてや朝から晩まで居るという訳にも
いかない訳ですから・・・、それに遠隔地ですし・・・。」との答え。


「結局、最終的には製造をされているメーカーさんを信頼して、お任せするしかないのは理解が
出来るんですが、「工場内部の管理状態」が私たち「販売者」にとって「全くのブラック・ボックス」では、
なにか釈然としない物が残りますよね・・・・。」が、最後の一言でした。


ちなみにこの会社、現在「食の安全通信簿」を自社の評価システムに組み込む方向で検討中です・・・・。

では、次回に・・・・・。

                   文責  沖村 政昌

| コメント (0) | トラックバック (0)

食の安全通信簿 19

19回目です。

短期間にカウンターがこれだけ上がってくると、なんだか「社会的責任」を感じてしまいますね。
で、食品業界における「社会的責任」の切り口から・・・・・。

よく、「川上から川下まで」って言いますよね。(「農場から食卓まで」かな。)
どちらにしても、原材料を作る人(例えば農家や酪農家)がいて、それを加工する人(例えば
食品工場)がいて、それを販売する人(例えばスーパーやコンビニ)がいて、それを買っている人
(例えばあなた)がいて、初めて流れが完結する訳です。

勝手に作っても、買う人がいなければ、当然ながら作りませんよね。 
逆に、いくら「欲しい、欲しい。」って言っても材料がなければ、今度は作れませんよね。
市場での「需要と供給のバランス」を睨みながらそれぞれのポジションの人が、苦労をしながら
色々と試行錯誤をやっているのが現状です。


この流れは、基本的に「性善説」と「経済原則」をベースにして、成り立っていると考えられます。
だから、例えば川上で流れの読みを間違えると、ちょっとした「不測の事態」も起こります。
せっかく作った畑の作物をトラクターで潰したり、魚が取れ過ぎた為に、価格が下がり、「漁に出れ
ば出るだけ赤字。 なにもしない方がまし。」なんていう、おかしな事になる訳です。


また、川下(生活者)からの働きかけで、途中のポジションが影響を受けるケースもあります。
「もっと、日持ちのする食品が欲しい。」「もっと、見た目のきれいな製品はないの?」とあなたが
言えば、食品会社は「食品添加物」や「保存料・着色料」に目がいってしまいます・・・・。
「もっと、形の揃ったキュウリやニンジンがいるんだ!!」ですか、では、「農薬」の出番です・・・。
「もっと、簡単に味付けが出来たらいいのに。」ですか、では・・・、もうやめましょう・・・・・・・。

で、長い時間をかけて・・・・・、
「誰も悪くないのに、誰もしあわせになれない食生活」になってしまって・・・・、違いますか?


このあたりの話は、安部 司さんの著された「食品の裏側」という本に詳しく載っています。
「食品会社だけが、一方的に悪い訳ではない。」という論理の展開も充分に納得が出来ますし、
主張しておられる「食品業界の情報開示の必要性」についても、「食の安全通信簿」の考え方と、
軌を一にするものだと思います。 これこそが「社会的責任」だと思えるのですが・・・・。


実際に「インスペクション」に伺った現場でも、「うちの工場? ああ、いつでも見て下さい。」と、
言われる経営者の方の多くは、「人様の口に入る物を作らせてもらっている所ですから・・・。」と、
暗に「社会的責任」に言及される方が多いのも事実です。

「正直にコツコツとやっている人たちに、光が当たって、評価してもらえる。」
そんなシステムに育ってくれればと、願っています・・・・・・・・。

最後に、こちらの「動画」をご覧下さい。
↓↓↓↓
http://www.youtube.com/watch?v=fa9BwUFMOXo
「食品関係に携わる者としての社会的責任」が、感じて頂ける「顔」が見られますから・・・・・・・。

では、次回に・・・。

               文責   沖村 政昌

| コメント (0) | トラックバック (1)

食の安全通信簿 18

18回目です。

お問い合わせのメールの対応に追われて、更新が遅れてしまいました・・・・。(スミマセン。)
で、今回は少し具体的なところを書いてみましょうか・・・・。

「食の安全・安心」は理解できるし、必要なのも分かる、「食の安全通信簿」の仕組みも分かる。
それで具体的には「どこが、どんな風に取り組んでいるの?」という話になりますよね・・・・・。
そのあたりを、少し書いてみます。 (会社の名前を出す許可は頂いたので、実名です。)

例えば、広島市の西区にあります、「アクト中食(ちゅうしょく) 株式会社」。
ホームページはこちらです。
↓↓↓↓
http://www.act-cs.co.jp/

2006年度の売り上げで、217億。 食品関連の会社としては決して小さくはありません。
店舗の数や、展開をしている地域は、こちらです。
↓↓↓↓
http://www.act-cs.co.jp/jigyo/004.html

九州は熊本県の菊池市から、東北は青森県の十和田市まで、現在、店舗を展開中です。
業務用食品スーパーやその他の業態(精米工場や炊飯工場、鮮魚や精肉の加工工場、
フードビジネスの支援サービスから、オリジナルのPB商品の開発、業務用食品卸、等)で、
取り扱いをされている食品は、それこそ数万点になりますし、しかも、全国の各地域に関連の
食品会社(納入業者)が点在する事になります。

これくらいの規模になると「自社の社員で、各工場を回って衛生状態のチェックを・・。」なんて
いうのが難しくなりますよね。(当たり前の話ですが・・・。)
でも、買いに来られるお客様には「商品」と一緒に「安全と安心」を販売していくのが会社の方針
ですから、ちょっとした「ジレンマ」になってしまう訳です。


注:ここで「アクト中食」さんの名誉のために一言。 話を分かり易くする為に、単純な書き方を
  していますが、実際のオペレーションは「共同仕入れ機構の活用」とか「外部機関への委託
  検査の実施」「商社の仲介の活用」等があります。(誤解のないように、書いておきます。)


で、全国レベルで考えた時に、
「全国、同じ基準で」「数値やグラフで評価が出来て」「改善項目が一目で分かって」、その上で、
「改善の進捗状況」が「時系列で、偏差値で」表現出来るシステム、の必要性が出てくる訳です。

例えば、お客様からの要望で、「○○会社の、××という商品を取り扱って欲しい。」という声が
上がって来た時でも「全国区のデーターベース」にアクセスして検索すれば、一発ですよね。

実際に「アクト中食」さんからご紹介を頂いて「インスペクション」を受けて頂いた会社もあり、
現状、「データーベース」の構築中です・・・・・。

あまり書くと「企業戦略」や「企業秘密」に触れるので、今回はこのあたりで・・・・・。
(これ以上に書く時は「アクト中食」さんの許可が要りそうです・・・。)

続きは、次回です・・・・・。

               文責   沖村 政昌

| コメント (0) | トラックバック (0)

食の安全通信簿 17

17回目ですね。

で、ここまでで一度、まとめておきましょう。(お問い合わせにまとめてお答えしておきます。)
まずは、「食の安全通信簿」のホームページからです・・・。
こちらです。
↓↓↓↓
http://www.sfood.jp/

リンク先のページを全部ご覧頂くには、パスワード(カタログ・コード)の入力が必要な仕組みになっています。

カタログ・コードは pmXSfFTB です。

あなたのメールアドレスを入力して、上記のカタログ・コードを送信して頂くと、折り返し、
「ユーザー名」と「パスワード」が送信されますので、それで全部のページを見て頂く事が出来ます。

「食の安全通信簿」のシステムの概略について、最初から通してお読みになる場合は、
こちらが、早いかと・・・。(全部で、15ページくらいあります。)
↓↓↓↓
http://fsr.cocolog-nifty.com/blog/2006/12/index.html

「いやいや、そんなに時間はない。」と言われたあなたへ・・・。
「動画」という手もあります。 (システムの概要を動画で見る事が出来ます。)
こちらです。
↓↓↓↓
http://www.youtube.com/watch?v=fa9BwUFMOXo

(注;この動画は、メールのやり取りでの説明の手間を省く目的で、便宜的にWEB上に置いた
ものです。 期間限定ですので、見れない可能性もあります。 その場合は一番上のページから
「動画のデーター希望」と書いて、メールをお送り下さい。 CDの形でお送りさせて頂きます。)

実際の「インスペクション」の内容の説明や、その他、「とにかく、直接に会って話しが聞きたい。」
と思われた方は・・・。
東北地区は、
株式会社協和エムザー http://www.emser.co.jp/

関東・信越・北陸・中部地区は、
セントラルトリニティ株式会社 http://www.centtri.co.jp/
株式会社フジ環境サービス   http://www.fujikankyo.co.jp/
東洋産業株式会社 関東本社  http://www.to-yo-s.co.jp/address.htm

関西・中四国地区は、
東洋産業株式会社 http://www.to-yo-s.co.jp/

山口県・九州地区は、
西部化成株式会社 http://www.seibukasei.co.jp/

上記の各会社の本社にお問い合わせを頂くか、各社の支店・営業所にご連絡を頂ければと、
思います。

実際のシステム運用に立ち会われた方の、意見・感想や、現場での運用の留意点など、
「本当のところ、実際はどんな感じになるんだろう・・?」と思われた方は、
こちらへ、
↓↓↓↓
http://www32.ocn.ne.jp/~abcq/mag1-132.html

こちらのページは、「食品衛生コンサルタント」の西村雅宏氏が、ご自身で配信されている
メールマガジンの中で「食の安全通信簿」の有効性について書かれているものです。
ご参照下さい。

で今回は、ここまでです。
2007年からは、ページに「おすすめのサイト」や「リンク」も追加して、少しづつ充実させて
いこうと考えています・・・・。

では、次回に・・・・・。
               文責  沖村 政昌

| コメント (13) | トラックバック (3)

« 2006年12月 | トップページ | 2007年2月 »